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ピロリ菌検査

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ピロリ菌ってなに

ピロリ菌とは、長さ2.5~5µmのラセン状の細菌です。
4~6本の鞭毛を持ち、回転運動によって胃の粘液中を遊泳して移動しています。
ピロリ菌の名前の由来は、ピロリ菌の正式名はHelicobacter pyloriといいます。[helico-] はギリシャ語で「ラセン」「旋回」を意味しています(ヘリコプターの「ヘリコ」と同じです)。 [bacter] はバクテリア(細菌)を意味しています。
[pylori] は胃の幽門を意味する「pylorus」から来ており、この菌が胃の幽門部から多く見つかることに由来します。
写真:ピロリ菌

1950年代では30歳以上で感染率が80%を超えていましたが、2010年には40歳以上が30%、20歳以下は10%台となっています。
今後2030年頃までには、さらに低くなることが予想されます。

ピロリ菌の年代別感染率
ピロリ菌の年代別感染率

がんサポート情報センターHPより

図表はエーザイ株式会社からの提供

ピロリ菌はどうやって感染するのでしょうか?

5歳くらいまでの幼少期に感染します。口移しなどの経口感染や井戸水などの地下水の飲むことで感染すると言われています。感染すると何年もかけて慢性胃炎へ進行し、萎縮性胃炎・腸上皮化生となり胃癌・潰瘍・MALTリンパ腫などを引き起こすと言われています。
さらに塩分の取り過ぎやビタミンCの不足が胃癌の発生に関与すると言われています。
ピロリ菌の持っていない人と持っている人を比べると持っている人は5-6倍癌になりやすいと言われています。

消化器疾患別でのピロリ菌感染率はどうでしょう。

胃潰瘍の93%・十二指腸潰瘍の98%、MALTリンパ腫の94%、胃癌の92%、いずれも90%以上の患者さんがピロリ菌を持っています。

消化器疾患におけるピロリ菌感染率
消化器疾患におけるピロリ菌感染率

福田能啓 他、H.pylori感染の疫学:日本ヘリコバクタ・ピロリ学会誌選定論文集(2001-2003)P.149 
より改変

図表はエーザイ株式会社からの提供

どうやって診断するの?

胃内視鏡を行い、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎が認められるとピロリ菌の検査を行います。検査は内視鏡時に組織を取って調べる方法と血液、便、尿や呼気を採取する方法があります。

どうやったらピロリ菌を除菌できるの?

決められた3種類の薬を飲みます。その中にはペニシリンを含む2種類の抗生物質とプロトンポンプインヒビターと言われる胃薬を1日2回で1週間飲みます。1回目の除菌(一次除菌)で除菌できないときには2回目の除菌(2次除菌)を行います。最近新しい胃薬の登場により飛躍的に除菌率が向上しました。一次除菌で92.6%、二次除菌で98%が除菌できるようになりました。当院ではこの除菌率の高い方法で除菌を行っています。

ピロリ菌がいなくなったかどうかどうやって調べるの?

ピロリ菌の除菌判定は、除菌の薬を飲んでから1ヶ月以上あけて行います。検査は尿素呼気試験という吐く息で調べる検査で行います。なぜ1ヶ月あけるのかというと、除菌の薬を飲んだ直後では、除菌できていてもいなくてもピロリ菌の数が減っているため判定ができません。1ヶ月以上あけると除菌できていないときはピロリ菌の数が増えてくるので判断ができることになります。

除菌ができたら癌にならないの?

除菌をすることにより胃癌の発生率は、非除菌群と比べて胃癌の発生が1/3に減少します。除菌することが胃癌発生の予防効果につながると言うことが言えます。しかし除菌が完了しても萎縮した胃は残りますので、加齢とともに残った胃から癌が発生することがあります。除菌した後も1年に1回は胃内視鏡で検査することが推奨されます。